ヴィザレジストレーション完了

 ウラディヴォストクの埠頭での通関必要書類 bill of landing が全く出ないのをイライラして待つうちに、宿泊している Mix Mix Hostel のオーナーが私のパスポートを持って行政窓口に行き、滞在期間の最後の日までの住所登録をしてくれた。きちんとしたホテルやホステルであれば、費用はとられるが、こうした手続きをしてくれる。

 ロシアでは、同一都市に72時間以上滞在する場合には、その都市の行政窓口に行って住所登録をしなければならない。私はオーナーから手続き済みの日付スタンプが入った登録書のコピーを渡され、くれぐれもなくさないように、そうでないと罰金をとられたり、下手をすると出国できなかったりするというアドバイスを貰った。

 少なくともビジネスヴィザの場合、このようにして、最初の72時間滞在地で滞在許可最終日までの登録がしてあれば、その後の滞在都市での登録手続きは任意【付記:むしろ不要。理由は後述】だ。問われたら、登録した宿を拠点にして車で移動しながら活動していることをアピールすれば良い。手続き済みの日付スタンプの入った登録書類のコピーは、いつもパスポートと一緒に所持していなければならない。パスポートを見せると、レジストレーションは?と必ずと言っていいほど聞かれる。

 登録書類のオリジナルは、出国時期にもう一度、宿主が手続きをしなければならないため、ホテルやホステルに残る。そうでないとホステルのオーナーが罰金を払わねばならない。オリジナルを本人が持っていたりすると、手続き不備のために本人が罰金をとられる。

 なぜこのような住民登録手続きに宿泊費一泊分相当額を払わねばならないのか、当初は腑に落ちなかった。しかし、こうした厄介な手続きを、きちんと遺漏無くやってもらえるのであれば、決して高くない。

 なお、ロシアでは法律が頻繁に変わり、手続き自体も変わることがある。たとえば、以前はこうした登録手続きは全てオビールに出向かなければ出来なかったが、今は、郵便局で受け付けてもらえるように法律が変わった。しかし、ロシア全国の郵便局窓口にまで徹底されるのに時間がかかっている。

 常に手続きをしてくれる当事者に、丁寧に頼んで、本当にそれで良いのかどうか「再確認」をしてもらうことが肝要だ。