バイカーズサーヴィス(バイク乗りのための礼拝)

 バイク乗りのための礼拝、ドイツ語ではMotorradfahrersgottesdienst、略してMOGOが地元であった。雪解け以来、各地で開催される集会のポスターが貼ってあるのを見て気になっていた。ドイツには、アウトバーン教会もあるので、お国柄と言えるかもしれない。

 教会前に作られた特設会場に50台以上のバイクが集まり、バンドによる演奏で礼拝が始まった。司会者が参加者にどのくらい離れたところから来たかを尋ねた。「50km以上離れたところから来た人は挙手を!」と言う司会者に「12,000km!」と言って応えたら、拍手とともに会場が一斉に沸いた。牧師と司会者のかけあいの漫才のような説教があり、この1年のうちに事故などで亡くなった者たちの追悼の時間の後、一頻りお茶を飲んだりお菓子を食べたり、互いに自己紹介しあい、隣町までのショートツーリングが始まった。

 50台のオートバイが森の中を列をなして走るのは壮観だった。ゴール地点にはパブリックヴューイングが用意されていて、地元のバイカーたちと一緒に、ドイツ・イングランド戦を観戦し、イングランドのゴールが審判に見逃された時点で大急ぎで大学まで戻り、今度はそちらのパブリック・ヴューイングに加わった。

 3点目が入り、さらに入るかもしれないと思ってトップケースにあるカメラを取りに出た瞬間に4点目が入った。最後の写真は、4点目が入って興奮がまだ醒めやらぬ大学のバーの風景だ。大学のバーは教授と学生のみならず、近所の子連れの家族も混じって、大騒ぎだった。結果は4対1でドイツの快勝だった。








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